外壁塗装を検討される際、色選びと並んで「艶」の選択は、仕上がりの印象を大きく左右する重要な要素です。
塗料の光沢具合ひとつで、新築のような輝きを持たせることも、しっとりと落ち着いた雰囲気を演出することも可能です。
しかし、その選択を誤ると、思っていたイメージと異なったり、汚れが目立ちやすくなったりと、後々後悔につながってしまうケースも少なくありません。
外壁の艶について、どのような点に注意して選べば、理想の住まいを実現できるのか、その理由と選び方について解説します。
外壁艶消し塗装で後悔する理由
イメージとのずれ
外壁塗装の艶選びで後悔する理由の一つに、カタログやサンプルで見たイメージと実際の仕上がりが異なることが挙げられます。
艶あり塗料は、光を強く反射するため、新品のような鮮やかな輝きを放ちますが、これが予想以上に派手すぎると感じられることがあります。
一方、艶消し塗料は落ち着いたマットな質感ですが、場合によっては地味すぎると感じたり、建物のデザインによっては馴染まないこともあります。
特に、太陽光の当たり具合や周囲の建物の雰囲気によって、艶の感じ方は大きく変わるため、事前のイメージとのずれが生じやすいのです。
汚れや劣化の目立ちやすさ
艶の有無は、汚れや劣化の目立ちやすさにも影響を与えます。
一般的に、艶消し塗料は塗膜表面に微細な凹凸ができやすいため、汚れが付着しやすい傾向があります。
また、艶あり塗料の場合、施工直後は新築のような光沢がありますが、経年劣化によって色あせなどが生じると、その輝きとのギャップから劣化が目立ちやすく感じることもあります。
特に、交通量の多い道路沿いや、ホコリが舞いやすい場所では、艶の選択によっては汚れが目立ちやすくなる可能性があるため注意が必要です。
周囲との調和
自宅の外観が周囲の街並みや建物と調和しないことも、後悔の原因となります。
例えば、落ち着いた住宅街に、過度に光沢のある艶ありの外壁は浮いて見える可能性があります。
逆に、モダンなデザインの建物に艶消しを選ぶと、本来の素材感やシャープさが損なわれることも考えられます。
和風建築に艶あり塗装を施すと、その趣が損なわれると感じる方もいるでしょう。
建物のデザインや周辺環境とのバランスを考慮せずに艶を選ぶと、景観に馴染まず、ちぐはぐな印象を与えてしまうことがあります。

外壁艶消し塗装で後悔しない選び方
好みの仕上がりとデザイン
外壁塗装の艶選びで後悔しないためには、まずご自身の理想とする仕上がりや、建物のデザインとの調和を最優先に考えることが大切です。
新築のような高級感あふれる輝きを求めるなら艶あり、しっとりとした落ち着きや、自然な風合いを重視するなら艶消しが適しています。
モダンなデザインには艶ありや3分艶が、和風建築や古民家風の建物には艶消しがよく似合います。
どのような雰囲気にしたいのか、建物の特性と好みを照らし合わせながら、最適な艶を選びましょう。
周辺環境とメンテナンス
ご自宅が建つ立地や周辺環境、そして将来的なメンテナンス性も考慮して艶を選ぶことが重要です。
例えば、交通量の多い幹線道路沿いや、砂埃が舞いやすい地域では、汚れが付着しにくいという点で、艶ありや3分艶(半艶)の方が有利になる場合があります。
一方で、木材や土壁のような素材感を活かしたい場合は、艶消しが適しています。
また、経年劣化や傷が目立ちにくいという点では、艶消しや3分艶といった、光沢を抑えた塗料が有利になることもあります。
長期的な視点で、美観とメンテナンスのしやすさを両立できる選択肢を検討しましょう。
艶の段階での調整
外壁塗装の塗料には、一般的に「艶あり」と「艶消し」の他に、その中間となる「3分艶(半艶)」「5分艶」「7分艶」といった段階的な艶の選択肢があります。
これらは、塗料に艶消し剤を配合する割合を調整することで実現されており、光の反射率によって細かく分けられます。
例えば、艶ありでは光沢が強すぎると感じる場合でも、3分艶や5分艶を選ぶことで、程よい上品な光沢感を得ることができます。
このように、細かく調整された艶の段階を理解し、ご自身のイメージに最も近いものを選ぶことで、「思っていたのと違った」という後悔を減らすことができます。

まとめ
外壁塗装における艶選びは、単なる好みの問題にとどまらず、住まいの印象、汚れや劣化の目立ちやすさ、そして周囲との調和にまで影響を及ぼす重要な決断です。
艶ありが新築のような高級感を演出する一方、艶消しは落ち着いた雰囲気を醸し出します。
さらに、これらの中間である3分艶や5分艶といった選択肢も存在し、建物のデザインや立地、将来のメンテナンス性などを考慮しながら、最適な艶を選ぶことが大切です。
これらの要素を総合的に検討し、ご自宅にぴったりの艶を見つけることで、塗装工事への満足度を高め、長く愛せる住まいを実現できるでしょう。