家の外壁に緑色の汚れが目立ち始めると、見た目の問題だけでなく、建材への影響も気になりますよね。
この緑色の正体であるコケを放置しておくと、外壁の劣化を早めたり、建材の腐食につながったりする可能性も。
しかし、専門業者に依頼する前に、自分でできる対策があるのをご存知でしょうか。
今回は、外壁のコケを効果的に落とす方法や、その原因と予防策について解説します。
大切な住まいを美しく保つためのヒントを見つけましょう。
外壁のコケ落とし方とは
自分でできる掃除手順
外壁にうっすらとコケが付着している程度であれば、ご自身で掃除してきれいにすることが可能です。
特別な道具は必要なく、ホームセンターなどで手に入るものや、ご家庭にあるもので対応できます。
まず、掃除を始める前に必要なものを準備しましょう。
外壁専用の洗剤、やわらかいブラシやスポンジ、水をかけるためのホースリール、洗剤を薄めるためのバケツ、そしてゴム手袋などがあると安心です。
コケが軽度な場合は、水とブラシだけでも落ちる場合があります。
洗剤を選ぶ際は、「コケに効果がある」と明記されているものを選ぶのがおすすめです。
ただし、洗剤の種類によっては外壁材を傷めたり、周囲の植木に悪影響を与えたりする可能性もあるため、使用前に必ず取扱説明書をよく読み、まずは目立たない場所で試してから全体に使うようにしましょう。
掃除の手順としては、まず外壁の表面についた泥などの大きな汚れを水で洗い流し、十分に乾燥させます。
次に、洗剤をコケが生えている部分にムラなくスプレーします。
洗剤によっては希釈が必要な場合があるので、説明書に従ってください。
その後、やわらかいブラシやスポンジを使い、力を入れすぎないように優しくこすります。
塗装が剥がれないように注意が必要です。
最後に、水をたっぷりかけて、汚れと洗剤をしっかりと洗い流します。
洗剤によっては洗い流し不要のものもありますので、製品の指示に従ってください。
頑固な汚れの場合は、この作業を繰り返すことで効果が高まります。
掃除する際の注意点
外壁のコケ取りは、やり方を間違えると外壁を傷つけ、かえって劣化を早めてしまうことがあります。
安全かつ効果的に掃除を行うために、いくつか注意したい点があります。
まず、家庭用の高圧洗浄機の使用は避けるべきです。
水圧が強すぎると、コケだけでなく外壁の塗膜まで剥がしてしまう可能性があります。
塗膜が傷むと防水性能が低下し、雨水が内部に浸透しやすくなり、建材のひび割れや雨漏りにつながるリスクがあります。
また、硬いブラシや金属たわしで強くこすりすぎるのも禁物です。
外壁はデリケートな素材が多く、摩擦に弱い性質があります。
強くこすると塗装が削れてツヤがなくなったり、剥がれや色あせの原因になったりすることがあります。
コケを落とす際は、必ずやわらかいブラシやスポンジを使い、優しくこすることを心がけましょう。
さらに、台所や浴室で使うような塩素系の漂白剤やカビ取り剤は、外壁には適していません。
成分が強すぎるため、外壁を変色させたり、塗膜を傷めたりする恐れがあります。
また、薬剤が流れ落ちることで、庭の植木や芝生を枯らしてしまうリスクもあります。
外壁だけでなく、庭の環境も守るために、中性タイプの洗剤や外壁専用の洗剤を選ぶようにしましょう。
日当たりや湿気の影響で、2階部分や屋根の近くなど高い場所にもコケは生えますが、こうした場所を自分で掃除しようと脚立やはしごを使うのは危険です。
バランスを崩して転倒する事故につながりやすいため、無理に高いところの作業は避けましょう。

外壁にコケが生える原因と予防策
コケが発生しやすい環境
外壁にコケが生えるのは、住まいの環境条件が大きく影響しています。
コケは、湿気を好み、日当たりの悪い場所で繁殖しやすい性質があります。
具体的には、直射日光が当たりにくい北側の外壁や、隣家や塀が近くて風通しが悪く、乾きにくい場所はコケが発生しやすくなります。
特に雨の多い梅雨時期などは、外壁表面が長時間濡れたままになりやすく、コケが一気に繁殖する原因となります。
また、庭に植木鉢や植栽が多い場合や、近くに山や林がある地域では、空気中に漂うコケの胞子が外壁に付着しやすく、コケの発生が早まる傾向があります。
さらに、雨樋が落ち葉などで詰まり、雨水がうまく流れずに外壁をつたって流れ落ちる部分も、濡れた状態が続くためコケが生えやすくなります。
雨水に混ざったホコリや有機物も、コケの栄養源となります。
再発させないための対策
せっかく外壁のコケを落としても、時間が経つと再び生えてくることがあります。
コケの胞子は常に空気中を漂っており、湿気の多い環境ではどうしても再発しやすいからです。
コケの再発を防ぎ、外壁をきれいに保つためには、いくつかの対策が有効です。
最も基本的な対策は、外壁まわりの通気性を良くし、湿気がこもりにくい環境を作ることです。
例えば、外壁に物置を密着させて置かない、植木鉢を壁際に並べすぎないといった工夫で、外壁と物の間に少し隙間を作るだけでも風通しが改善され、外壁表面が乾きやすくなります。
庭木が外壁に接触している場合は、定期的に剪定しておくと湿気がこもりにくくなります。
あわせて、定期的に外壁を洗浄することも再発防止に役立ちます。
自分で洗うのも効果的ですが、数年に一度を目安にプロの業者に外壁洗浄を依頼するのもおすすめです。
専門家による定期的なメンテナンスは、外壁をきれいに保つだけでなく、塗装を長持ちさせることにもつながります。

まとめ
外壁に生えるコケは、見た目を損なうだけでなく、外壁材の劣化や建材の腐食、さらには雨漏りといった建物全体の不具合につながる可能性もあります。
コケは湿気が多く風通しの悪い場所で発生しやすいため、日頃から外壁まわりの通気性を良くする工夫が大切です。
うっすらと付着したコケであれば、外壁専用洗剤とやわらかいブラシを使って、ご自身で掃除することも可能です。
ただし、高圧洗浄機や硬いブラシ、刺激の強い洗剤の使用は外壁を傷める原因となるため避け、洗剤は必ず目立たない場所で試してから使用しましょう。
無理な高所作業は転倒の危険があるため避け、頑固な汚れや広範囲に広がったコケ、手の届かない場所については、専門業者に相談するのが安全で確実です。
早期の対処と定期的なメンテナンスで、大切な住まいを美しく良好な状態に保ちましょう。