外壁塗装の下塗りと中塗りの間隔を解説!失敗しないための乾燥時間はどれくらい?

外壁塗装は、建物を長持ちさせるための大切なメンテナンスです。
その中でも、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗り工程は、建物の耐久性や美観を左右する重要な工程です。
今回は、外壁塗装の下塗りと中塗りの工程について、乾燥時間や適切な間隔、注意点などを詳しく解説していきます。

□外壁塗装の下塗り|役割、塗料の種類、間隔を解説

下塗りは、外壁塗装の3回塗りの最初の工程です。
中塗りや上塗りの密着性を高め、耐久性の高い塗膜を形成するために非常に重要な役割を担います。
下塗りは、外壁材の種類や状態に合わせて適切な塗料を選び、丁寧に塗る必要があります。

1:下塗りの役割

下塗りは、中塗りや上塗りとの密着性を高めるための基礎となる工程です。
外壁材と塗料の間に、しっかりと接着層を作ることで、塗膜の耐久性を向上させます。

2:下塗り塗料の種類

下塗り塗料には、大きく分けてプライマー、シーラー、フィラーの3種類があります。

・プライマー
プライマーは、外壁材の表面を均一に処理し、塗料の密着性を高める役割を担います。
主に、コンクリートやモルタル、サイディングなどの外壁材に使用されます。

・シーラー
シーラーは、外壁材の表面の吸水性を抑え、塗料の浸透を調整することで、塗膜の耐久性を高める役割を担います。
主に、木部やALC板などの外壁材に使用されます。

・フィラー
フィラーは、外壁材の表面の凹凸を埋めることで、平滑な面を作り、塗料の塗着性を高める役割を担います。
主に、ひび割れや傷がある外壁材に使用されます。

3:下塗りの間隔(乾燥時間)

下塗りの乾燥時間は、塗料の種類や気温、湿度によって異なります。
一般的には、プライマーやシーラーは3時間程度、フィラーは5~6時間程度必要です。
乾燥時間が不足すると、塗膜の密着性が低下し、剥がれやひび割れの原因となるため、しっかりと乾燥させてから次の工程に進めることが大切です。

□外壁塗装の中塗り・上塗り|役割、種類、乾燥時間、注意点

中塗り・上塗りは、下塗りが乾燥した後に塗り重ねる工程です。
塗膜の美観と機能性を向上させる重要な役割を担います。
中塗り・上塗りでは、下塗りで形成された接着層の上に、さらに塗膜を重ねることで、耐久性や防汚性、耐候性などを強化します。

1:中塗り・上塗りの役割

中塗り・上塗りは、下塗りの上に塗り重ねることで、塗膜の厚みを増し、耐久性や美観を高める役割を担います。
中塗りでは、下塗りで埋めた凹凸をさらに平滑にし、上塗りのための均一な面を作ります。
上塗りでは、最終的な塗膜の仕上げを行い、色や質感、機能性を発揮します。

2:中塗り・上塗りの種類

中塗り・上塗りに使用される塗料は、下塗りとは異なる種類が使用されます。
塗料の種類によって、耐久性や機能性が異なります。
外壁塗装に一般的に使用される塗料には、アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料などがあります。

3:中塗り・上塗りの乾燥時間

中塗りの乾燥時間は、塗料の種類や気温、湿度によって異なります。
一般的には、3時間から4時間程度必要です。
上塗りの乾燥時間は、中塗りと同じように、塗料の種類や気温、湿度によって異なります。
一般的には、3時間から4時間程度必要です。

4:中塗り・上塗りの注意点

中塗り・上塗りは、下塗りがしっかりと乾燥してから行う必要があります。
乾燥不足のまま次の工程に進めると、塗膜の密着性が低下し、剥がれやひび割れの原因となるため注意が必要です。
また、塗料の種類や気温、湿度によって乾燥時間が異なるため、メーカーの指示に従って適切な乾燥時間を取るようにしましょう。

□まとめ

外壁塗装の下塗りと中塗りは、建物の耐久性や美観を左右する重要な工程です。
下塗りでは、中塗りや上塗りの密着性を高め、耐久性の高い塗膜を形成します。
中塗り・上塗りでは、塗膜の美観と機能性を向上させ、建物を長持ちさせるための役割を担います。
それぞれの工程で、適切な塗料を選び、乾燥時間をしっかりと確保することで、より効果的な外壁塗装を実現することができます。