火災保険で外壁のひび割れを直せるのか解説!

家の外壁にひび割れを発見して、修理費用がどれくらいかかるのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、火災保険で外壁のひび割れを直せるケースがあるんです。
この記事では、火災保険で外壁のひび割れが直せるのか解説していきます。

□外壁のひび割れは火災保険で直せる?

外壁のひび割れは、自然災害や不意の事故など、火災保険の補償対象となるケースがあります。
しかし、経年劣化や施工不良など、補償対象外のケースもあるため、火災保険で直せるかどうかを判断するには、詳細な情報が必要となります。

1: 火災保険の補償対象となるひび割れ

火災保険は、火災だけでなく、台風や雹などの自然災害、そして不意の事故による外壁の損傷も補償対象となる場合があります。
具体的には、下記のようなケースが挙げられます。

・強風や台風によって物が当たった
・雹が降って傷がついた
・不意の事故で衝撃が加わった

過去3年以内の自然災害や不意の事故による外壁のひび割れは、火災保険で補償される可能性があります。

2: 火災保険の補償対象外となるひび割れ

一方で、すべてのひび割れが火災保険の補償対象となるわけではありません。
下記のような場合は、補償対象外となる可能性が高いです。

・経年劣化によるもの
・施工不良によるもの
・ペットが傷をつけた
・故意によるもの

外壁のひび割れが経年劣化や施工不良が原因と判断された場合は、火災保険では補償されません。
また、ペットのいたずらによるひび割れも、予測できた被害として補償されない場合があるため、注意が必要です。

□外壁のひび割れの種類と修理費用

外壁のひび割れには、クラック補修、コーキング打ち替え、重ね張り、張り替えなど、様々な修理方法があります。
それぞれの修理方法には費用や工期が異なるため、事前にしっかりと見積もりを取ることが大切です。

1: クラック補修(カット工法)

外壁に小さなひび割れ(クラック)が見られる場合、周辺の外壁材を削り取り、コーキング材で充填する「カット工法」が用いられます。
この方法は、比較的安価に済むことが多いですが、箇所が多かったり、足場を組む必要がある場合は費用が高額になる可能性もあります。

2: コーキング(シーリング)の打ち替え工事

外壁材ではなく、外壁材のつなぎ目部分が割れている場合は、既存のコーキングを撤去し、新しいコーキング材を充填する「コーキング打ち替え工事」を行います。
この工事は、既存のコーキングを完全に撤去するため、増し打ちに比べて耐久性が高いのが特徴です。

3: 外壁の重ね張り工事(カバー工法)

外壁が広い範囲にわたって損傷している場合や、長年劣化している場合は、既存の外壁材の上に新しい外壁材を重ねて貼り付ける「重ね張り工事」を行います。
この方法は、防音性能や断熱効果が向上するメリットがありますが、費用は張り替えよりも高額になります。

4: 外壁の張り替え工事

外壁が大きく損傷している場合や、重ね張りでは修復が難しい場合は、既存の外壁材をすべて撤去し、新しい外壁材に張り替える「張り替え工事」が必要になります。
この方法は、最も費用が高額になりますが、外壁を完全に新しくできるため、耐久性も高くなります。

□まとめ

この記事では、火災保険で外壁のひび割れが直せるのか、直せる場合はどのような条件があるのかについて解説しました。
火災保険で外壁のひび割れを直せるかどうかは、ひび割れの原因や状況、加入している保険の内容によって異なります。
外壁のひび割れを発見したら、まずは火災保険の補償内容を確認し、保険会社に相談するようにしましょう。