外壁サイディングとは?種類や特徴についてご紹介します!

家の外観や耐久性、そしてメンテナンス費用対効果を重視する皆さまにとって、外壁材選びは重要な決断でしょう。
多くの選択肢がある中で、特に人気が高いのが外壁サイディングです。
この記事では、外壁サイディングの種類とその特徴について解説します。

□外壁サイディングとは何か?

外壁サイディングとは、建物の外壁に張る仕上げ用の板材のことです。
サイディングボードとも呼ばれ、近年では外壁仕上げの主流となっています。
1964年に窯業系サイディングの生産が始まったことをきっかけに、従来のモルタル仕上げからサイディングへと移行が進みました。

1: 簡易施工とデザイン性の豊富さ

サイディングは、モルタル仕上げに比べて、乾式工法で工期が短縮できるため、工事費用を抑えられます。
また、さまざまな素材やデザインの製品が揃っているため、個性を表現しやすいことも大きなメリットです。

2: 工場の生産管理による品質の安定

工場で生産・管理されているため、品質が安定していることも大きな特徴です。
モルタルのように現場で調合する必要がなく、均一な品質の製品を使用できます。

3: 軽量化による建物への負担軽減と耐震性の向上

サイディングは、モルタルに比べて軽量です。
窯業系サイディングは約半分、金属系サイディングは約10分の1の重さです。
軽量化することで、建物への負担を軽減し、耐震性を向上させる効果も期待できます。

□外壁サイディングの種類と特徴

外壁サイディングは、材質によって大きく4種類に分類されます。

1: 窯業系サイディング

セメント質原料と繊維質原料を混ぜて成型し、高温・高圧の「窯」で硬化させた外壁材です。
現在、新築戸建て住宅の約75%以上で採用されている最も一般的な種類です。
窯業系サイディングの特徴は、以下の通りです。

・デザインバリエーションが豊富
・防火性能、耐久性能、品質の安定性に優れている
・加工がしやすい
・施工方法が簡易
・工期が短く、メンテナンスが比較的容易

2: 金属系サイディング

ガルバリウム鋼鈑などの金属を成型した外壁材です。
軽量で耐久性が高く、デザイン性も高いことから、近年人気が高まっています。
金属系サイディングの特徴は、以下の通りです。

・軽量で耐久性が高い
・防錆性に優れている
・熱伝導率が低く、断熱効果も期待できる
・独特の金属光沢がスタイリッシュな印象を与える

3: 木質系サイディング

木材を加工した外壁材です。
自然素材ならではの温かみと高級感があり、木の香りが心地よい空間を演出できます。
木質系サイディングの特徴は、以下の通りです。

・自然素材ならではの温かみと高級感がある
・木材の呼吸作用により、室内の湿度調整効果も期待できる
・メンテナンスには、定期的な塗装が必要

4: 樹脂系サイディング

プラスチックを主原料とした外壁材です。
軽量で、水に強く、メンテナンスがしやすい点が魅力です。
樹脂系サイディングの特徴は、以下の通りです。

・軽量で、水に強い
・メンテナンスが容易
・色褪せしにくく、耐久性が高い
・価格が比較的安価

□まとめ

外壁サイディングは、デザイン性、耐久性、施工性、価格など、さまざまな面で優れた外壁材です。
種類によって特徴が異なるため、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、ご自身のニーズに合ったものを選ぶようにしましょう。
この記事が、皆さまにとって最適な外壁材選びの参考になれば幸いです。